2005年11月06日

全日本大学駅伝感想

中継が酷すぎたので
ネットで知った結果の分析を合わせて
書いてみますね。


(ネタバレがあるので
 大部分を追記部分に書きます。)


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優勝争いという事で言えば
1区の趨勢というのが大きかったですね。
この区間は、第一工大の留学生が飛ばすのは
あらかじめ予想された所。
それに付くのか、付かないのか?
その辺りの駆け引きもあったんですけども・・・

結局、付いていこうとしたのは
日体大・北村の他に
専修・座間、東洋・市川、神奈川・豊田、
広島経済大・ガンガ、といった所。
日大・福井、中央・田村、駒澤・堺らは
付かずに集団を形成します。
結局、第一工大・キメリに
上記集団は付かなかったんですが
でも、上位集団を形成しました。
だけど北村、ガンガがこの集団から遅れ
後ろの集団から福井が抜け出して・・・

結局、
日大は、福井が6位、
エースを注ぎ込んだ日体大とほぼ同じ。
2区サイモンに上手く繋げた事が勝因でしょう。
日体大は、エース北村を使っただけに
差を開けたかったですね。
中央は
日大と同じくらいに来たかった。
日大と27秒差は、少し大きかったですね。
駒澤は、抜擢した2年堺がブレーキ。
2区に大砲が居る日大・中央の前で渡しかった所が
逆に45秒開いて12位と完全に誤算。
コレが結局、最後まで響いた格好でした。
また
もっと「やっちゃった」のが順天堂。
ルーキー小野が出雲に続いて1区に起用され
出雲に続いてブレーキ
どっちも、そのまま立て直せずに
レースが終わっちゃいました。

予想以上に良かったのは
東洋、専修、神奈川。
専修(3位)の座間は去年の予選会日本人1位の
実力派ランナーなんで
驚くに値しないんですが
東洋、神奈川はびっくりしました。
東洋は、ルーキー大西が予選会に続いての好走。
日本人トップはびっくりです。
神奈川・豊田も、ここまでやるとは思いませんでした。


2区は、事前の予想通り
日大・サイモン、中大・上野がぶっちぎって
1位、2位になったんですが
サイモンのタイムは想像以上でした。
区間新記録!
中大以外とは1分以上引き離し
事実上、ここでレースが半決まりになっちゃいました。
駒澤は
エース区間に起用された村上が
出雲に続いて順調な走り。
(区間3位)
下位に沈んだチームを立て直す走りでした。
ただ、タイム的にはイマイチ伸びてない
(比べるのは可哀想ですが
 サイモンとの差は1分以上で)
この区間終了で、日大と2分近い差ってのは
さすがに苦しかったなって。
(でも、ここまで下位スタートで
 ちゃんと走るのはさすがなんですよ。
 他の人はできてないんですから。)
日体大ルーキー石谷には
さすがに荷が重かったようです。
日体大のレースも、
ここで終わってしまいました。

他では
中央学院が、ここまで良いレースができてますね。
1区・ルーキー木原が8位と粘り
2区・エース格の信田が区間5位で
6位まで上げてきました。
中学は、超前半型のオーダーを組んで
その予定通り、前半は前でレースができました。
最後、さすがに息切れしたんですが。
東洋も
1区、2位を活かして
同じくルーキーの市川が
区間9位ながら順位を4位に保っています。

3区では
駒澤・高井がもの凄いペースで飛ばし
一気に2位集団を射程に捉える所まできます。
ただ
さすがに最初、突っ込み過ぎたかなぁ。
最後、バテましたね。
まぁ、この流れなら突っ込むのは仕方ないし
その気迫の走りが駒澤に勢いを与えたのは確か。
一応、区間賞ですし。
ただ、日大との差はさほど詰められなかった。

逆に言えば
それだけ日大・秀島の走りは落ち着いていました。
結局、区間2位。
トップ、しかも後ろに充分な差を持ってだと
これだけ落ち着いて、
各選手、力を発揮できるんですね。
このトップ効果を日大は存分に発揮します。

残念だったのが中央、小林。
はっきり言ってブレーキで
上野がなんとか射程内で来たのを
すっかり台無しにしてしまいました。
この時点で優勝の可能性があったのは
中央だけと言って良かった訳で・・・
(これも結果論ですが)

また
東洋、中央学院も相変わらず良いレースを続けています。
この当りが2位争い・だんご状態で4区へ。


4区は、第一工大が再び留学生を起用。
出雲でも快走したキプコイエチが
ここでもスゴい走りで、2位に踊り出します。
追い上げたい駒澤・佐藤は
途中、並走しますが
キプコイエチを追い上げに上手く利用できたのか
逆にペースを乱されたのか・・・
ただ
ここで日大との差が、1分ちょっとまで詰まってきて
駒澤の5、6、7区の「層の厚さ」からすれば
まだ分からないぞって感じではあったんですが・・・

下位では
日体大が、エース格熊本が区間3位で
なんとか追撃体勢に入りますが
ちょっと遅すぎたようですね。
逆に中央は、この区間も不調で
日体大とほぼ同じトコまで下がってしまいます。
中央学院・篠藤が粘って3位でリレー
東洋ルーキー山本は、駒澤・佐藤に付くなど
積極的なレースでしたが
最後バテたようです。
(まぁ、良い経験だったでしょう)
大東文化、山梨、順天堂あたりが
下位で、じわっと順位を立て直しつつあります。
(これは、後で分かった事ですが。
 大東文化は、この前までは全然だったんで。)

5区は
駒澤・井手がどれだけ追い上げられるか
が注目だったんですが
全然、ペースが上がりません。
逆に差を開けられてしまいました。
ここが痛かった。
せっかくの追い上げムードに水を差してしまった。
日大・武者も決して良くなかっただけに
ここで10秒でも詰めていれば
レースは分からなかったでしょう。
一方
中央・加藤が区間賞で
追い上げムードを作りだしました。
中央はこれが大きかったと思う。

6区は
駒澤・平野が区間賞でしたが
井手が作ってしまった差を挽回しただけでした。
ホントは
5区、6区と少しずつ詰めていけば
違った展開もあったんでしょうが・・・
下位では
大東・薄田が区間3位でシード争いの圏内に。
シード争いが混沌としてきました。
順天堂は、
エース格のはずの長門が
この区間で、しかも区間14位。
完全にシード争いも無理な位置になってしまいました。


7区
日大の阿久津が快調な走りで区間賞。
完全に、後続の息の根を止めてしまいました。
駒澤・糟谷は
本当ならこの区間では図抜けた力を持っていたんですが
区間5位、日大・阿久津とは1分近い差で
完全に流れを止めてしまいました。
逆に
山本が区間2位で走った中央との
2位争いの方に興味が移ってしまった。


で、最終8区ですが
この区間は山梨・モグスでした。
15位から4位へ、11人抜き。
ちょっと、常識はずれの速さでした。
もちろん、ぶっちぎりの区間賞。
(しかし、この記録より速かった
 渡辺康幸って、ホント凄かったんだなぁ)
山梨に、もちっとマシな戦力があれば
アンカーだけで全てひっくり返しかねないですね。

日本人トップは中央・池永。
まぁ妥当な所でしょう。最近の戦績で言えば。
日体大の保科の元気がないのが気になる所。
大東文化・野宮が好走して
シード権に滑り込み。
神奈川・森脇はもっと良かったんですが
シード権には届きませんでした。


各校の評価と箱根への展望を言うと。

優勝した日本大学。
ある程度、距離の長い全日本での優勝は
自信になるでしょう。
1区、福井が満点でしたね。
彼が、サイモンの爆発を引き出した、と言える。
3区秀島、7区阿久津も満点と言えるでしょう。
それ以外の選手も無難にまとめました。
あとは
全区間、ほぼ同じ距離になる箱根では
「サイモンの貯金」の割合は
相対的には小さくなる。
その時に、どうなるか?
他校はベストメンバーではなかったし
今シーズン、一番強そうな東海大が
この大会には出場していないって事も
踏まえる必要はあるでしょう。

中央は
良かった点と悪かった点が両方出たと言えますね。
1、3、4区あたりは
課題の残るレースでしたが
5区、加藤がチームに息を吹返させる走りでした。
高校時代、冷静な走りが持ち味だった
加藤がここに来て復活したのは
箱根には明るい材料か。
粘っこいレースは今年の持ち味と言えそう。
出雲ではイマイチだったエース池永が
さすがのレースを見せたのも明るい材料。
上野も頼りになりますし。
箱根には、もう少し、層を厚くする必要があるかな。

駒澤は
1区に抜擢した期待の堺のブレーキは
さすがに駅伝初登場だったので
同情の余地はあるでしょう。
それより
自慢の、5、6、7区が機能しなかった事の方が
ヤバいと思う。
流れが悪い中でも粘るのが
駒澤の持ち味のハズ。
収穫は、村上と高井。
高井は高校時代を思わせる気迫の走りで
距離への対応ができれば箱根でも活躍しそう。
村上は、もう充分にエースですね。
藤山がやや頼りないだけに
佐藤,斉藤、村上の3人をエースで使う事になるでしょう。

日体大は、
まず根本的にレースの組み立てを間違えてると思う。
これだけ不安定なレースが続くのは
ちゃんとした戦力分析
(自チームも相手チームも)が出来てない
って事じゃないかなぁって。
今回も、2区石谷はないでしょう。
2区熊本、4区岩崎、7区梅枝で
5区くらいでルーキーをデビューさせて居れば
また違った結果だったかもしれません。
それより
北村、保科の両エースの元気がないのが気がかり。


大東文化はびっくりしました。
箱根予選会も平凡で
全くノーマークだったんですが
まさかシードに食い込むとは・・・
というか
1区から出遅れていたのに
いつの間にシード争いってなったのにびっくり。
でも
元々、大東文化ってそういう持ち味のチーム。
遅れても粘って繋いで
いつの間に上位に来てるってチームカラー
箱根でも復活なるでしょうか?
目立った走りをした選手は居ませんが
(エース野宮くらいか)
各選手、最低限の走りはして
大きく崩れなかったのが勝因か。
ただ
現状では箱根ではシード争いでしょう。


神奈川は
良かった区間と悪かった区間が極端でした。
4位、17位、12位、16位、3位、8位、7位、4位。
これが1区から順に区間順位を並べたもの。
極端でしょ。
特に、2−4区を上手く繋いでいれば・・・
ただ
出雲では森脇一人だったのが
今回は、豊田(1区)、小村(5区)と
区間上位で走れたのは好材料。
箱根シード争いのためには
今回、極端に悪かったところを
「少し悪かった」くらいで抑えられるように。


中学、東洋は、前半を盛り上げました。
元々、オーダーからして前半型に組んだ訳で。
ただ
東洋は、5−7区に
「あえてボーダーラインの選手を起用」
との事なので、計算通りなんでしょう。
ルーキートリオは箱根でも旋風を巻き起こすか?


問題は順天堂。
また、1区で大きく出遅れて
立て直せないまま終わるってレース。
ただ
駒澤は(少しマシだったとは言え)
1区で出遅れても立て直した訳で
チーム状況はどん底と言って良いでしょう。
良い所全くなし。
今井、松岡が万全の状態で復帰しない限り
現状では箱根のシード争いですら苦しい
と言わざるを得ません。
・・・そんな戦力じゃ、ないんだけどなぁ。
(もっとも
 前回の箱根で良かったのは今井一人だったんですが。)



こんな所ですね。
この後、ハーフ大会や記録会で
どのような記録が出てくるか、に注目します。
posted by めたか at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 陸上 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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